
杉並区内の富士見ヶ丘中学校で商店街主催の防災訓練が行われました。
放水体験、AED体験、地震体験車そして煙体験などがありました。訓練だとわかっていると、冷静に笑いながら体験できますが、これがいざ実際の災害となると本当に冷静にはなかなか対応できない気がします。頭ではわかっていても、混乱してしまうと思います。やはりヒヤリハットの学びや避難訓練は大事だとあらためて思います。健常者はもとより、障害をお持ちの方には寄り添って、率先して避難を進める普段の練習が大事だなと思った防災訓練でした。

こちらは疑似煙であるスモークを充満させた大型テントの中で火災時の煙体験をするイベントです。

体験された方もいらっしゃるかと思いますが、中は真っ白で視界はまさにホワイトアウトの世界。入り口から出口まで5mほどですが、何も見えなくて不安になります。
もちろん、訓練では吸引しても安全なスモークが使われています。実際の火事の際は、煙はとても危険な存在です、一酸化炭素など有毒なガスが多く含まれています。煙はその性質上、上に上がっていきます。また上の方ほど高温です。火事の際に濃度の濃い一酸化炭素ガスを吸いこむと意識を失い、最悪の場合は命の危険があります。また高い位置にある煙を吸い込むことで、ノドに火傷を追うこともあります。『姿勢を低くして、可能ならば濡れたハンカチで口をふさぎながら、姿勢を低くして避難する」ようにしましょう。

こちらがスモークマシーンです。食品(かまぼこなど)の乾燥防止やパンのツヤだしなどに使われるグリコール類や精製水などの安全性の高い成分である専用液を気化させているそうです。